ベースのネック修正 荒療治編

2020年2月2日日曜日

[C4-0] 音楽 [C4-2] ベース

まさかの第2回となりました。
フェンジャパさんのネック修正のお話。

前回、荒療治をすると書きましたが。
見た目のインパクトが過激と言うか、狂気の沙汰と言うか、
とにかくネックを殺すつもりで行きます。(えー)

そもそもの話。
トラスロッドをスカスカに緩めても順反りするって事は、順反り癖がついているのです。それなら、順反り癖を直したれ、という話。
厳密には違うと思いますが。(えー)
ともかくともかく。世の中には曲げ木という技法があるので、応用します。
早い話、加熱して曲げます。

レシピ紹介。
反ったネック1本
家庭用アイロン1個
クランプ3個以上
アルミ角パイプとか、ネックに合わせたジグの代用品適量
0.5~2mm程度のスペーサー

こんなところでしょうか?ついでに、施工前の状態はこんなです。

トラスロッドゆるゆるなのに、とんでもねぇ順反り具合だ。さあ、やったるぞ。
アイロンの温度最高にして、木材の厚み1mmあたり1分とか、ネック裏まで熱が伝わるまでとか、色々な指標がありますが、こまけぇ事ぁ良いんだよ!的な精神で、とにかくネック反りを直します。
とは言うものの、ネック裏まで温まるのを目安にやってみましょうかね。

加熱。加熱。加熱。
今回はアイロンでやったので、アイロンのスチームも使いました。
ネックの水分を補うのと、熱が行き渡るように。
効果のほどはよく分かりませんが。
全体を一気に加熱するのは無理なので、1分ずつぐらいを3カ所に分けて加熱。
全体で小一時間ぐらいですかね?
一晩、クランプ嵌めたままにしてこうなりました。

少しはまっすぐになったかな?
とは言え、まだ隙間があるので、もう少し修正しましょう。
作業が出来たのはこの1週間後なので、その前にフレットボードジュースを指板に飲ませておきつつ、クランプは嵌めたままに。最終的に、割とネックを殺すつもりでスペーサーを合計1.5mmほど挟んで修理したのがこちら。

まだ僅かに順反りが残っていますが、ここらで良しとしましょかね。
もうちょっと追い込んでも良いんですが、直せる事は分かりましたし。
最初から1mmぐらいスペーサー挟んで良いのかな。
ちょっとビビリながらの作業だったので、スペーサー無しから始めましたがw
ネックによって直しやすい、直しにくいはあるようですが、とりあえずやる、という意味はありそうです。